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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

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「今日の飲み会、渡辺さんも誘ったから!」


突然、安岡に言われ


「はぁ~!今日、野郎ばっかだろ。彼女一人で居づらくないか。」


専門時代の面子で、関東方面に来てる奴らと集まる事になってた飲み会に、渡辺香織を誘ってしまった。


「いいじゃん!嘉之の隣に座らせておけばさぁ~。」


ニンマリ笑う、安岡。
何を企んでるんだ…。


「渡辺さん…専門時代の奴らが来るって知ってんの?」


もし、知ってて来るなら、それもおかしいだろ。


「知る訳ないだろ!そしたらきっと、来ないよ。」


そ…なんだ…ん?


「オマエ何て言って、誘ったんだよ?」


「へっへへ~『嘉之と飲むけど来ない!』の一言だけ!」


印籠の様に、メールの内容を見せてきた。

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