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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

彼女は、真っ赤になりながら


「でも…。」


この流れで、俺の横は座りにくいよな…でも、他の場所にも座らせるのは、もっと微妙だし…。


「良かったら…。」


俺なりの精一杯だった。


何だろうか…彼女は、簡単に扱っちゃいけない気がするんだよな。


彼女自身が俺に、一線を引いてくれてるのが解る。


「はい…お言葉に甘えまして。」


コップをギュット握って、チョコンと横に腰かける。


堀こたつ式のテーブルに、身体くっ付きそうな位置になる。


トックン…。


胸がワサワサする…。


「なんだぁ~!結局嘉之か~!渡辺さん、嘉之女グセ酷いから、泣かされない様にしてね!」


「えぇっ!?」
「おいっ!」


確かにそうだけど!
今言うなよっ! 

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