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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

土屋は起きそうになかったから、勝手に帰る事にした。


アイツに良いように使われるのは、止めないとな…。


お互い再会した時、フリーだったらまた付き合おうと、土屋は勝手に決めて去って行った。


あの時俺は、土屋と別れたくなかったんだと思う…けど、今恋人として付き合いたい気持ちには成れなかった。


「朝日か…。」


太陽が昇りだし、空が金色に変化する。


「光…。」


未来を照らす光…。


もしあったら、俺の未来はどうなんだろうか?


楽な人生じゃなさそうだな…。


安岡に


「いい加減にしないと、受賞どころか、刺されるぞ!」


って、言われたしな。


何人と身体重ねても、全然満たされない…。


得るのは、虚無感だけだ…。

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