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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

朝になり目が覚めると、土屋は気持ち良さげに寝息を立てている。


他人に深く踏み込まない俺でも、感じた違和感。


昨晩の土屋は、いつもと違った気がした…。


絶対おかしいと言える程…土屋の事を知ってる訳でもないけどな…。


「シャワー借りるか…。」


使い方は解ってるから、勝手に使い始めた。


温度調節して、頭から掛かると眠気が一気に取れる。


俺にとってセックスなんて、性欲の捌け口でしかない行為。


相手を気持ち良くさせようなんて思っちゃいなかった…けど昨晩、土屋がいつも以上に激しく求めてきた時、俺の中で違和感が沸いた。


シャワーから吹き出るお湯が顔を強く打ち付ける。


「何だったんだろ…。」


モヤモヤする…面倒臭いな…。


でも、しばらくこの違和感は拭えなかった。 


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