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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

一週間くらい経った頃、すっかり忘れていた存在があった。


土屋だ。


『今日、ウチに来れない?』


そのメール一言で、着信を無視していた事を思い出した。


気にする事じゃないけど、ちょっと悪かったな…仕方ない、行ってやるか。


『分かった。何時?』


『夕方には戻れるから、18時以降なら何時でも!』


はいはい…たく…。
思わず顔をしかめる。


『泊まっていくでしょ?』


はぁ…単に、ヤりたいんじゃないのか?


アイツの性欲に、合わせてらんないんだけど。


『帰りたい。』


一言送ると。


『分かった!とりあえず待ってるから!』


しつこくないのは、コイツの利点だな。


まあ、適当に何か買っては行くか…。

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