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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

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「遅くなっちゃったけど、電車大丈夫?」


結構話し込んでしまい、時間が遅くなってしまった。


安岡が彼女の帰りを心配して伺うと


「はい!まだ終電あるし、明日も休みだから大丈夫ですよ!」


そっか…なら良かった。


チラシと見る安岡の視線を感じる。


はいはい!


「気を付けて帰って…。」


その一言に


「はい!今日は有り難うございました!楽しかったです!」


気合いが入った言葉にが、笑いを誘う。


「ぷっ!俺…たちも色々参考になったよ。いつも有り難う。」


自然と言葉がつき、穏やかな気持ちになる。


「とんでもございません!」


真っ赤になる彼女。


何だ、その言い回し。


また笑ってしまいそうになるのをなんとか堪え、そんな俺たちを安岡がニヤニヤと見ていたのは、眼中になかったけど。

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