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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

翌日俺は、約束通り画集や攻略本とか、色々持って来て薄井に渡すと


「あ~!早速持って来てくれたんだ!ありがとう須永くん!」


薄井は満面の笑顔で笑った。


ドキッ!


瞬間、心臓がバクバクしてくるのを感じる。


な…何なんだ…この感覚?


平常心を装い、本を開きながら説明すると、薄井は真剣に話を聞いている。


「うんうん!そうなんだぁ~!」


用語やキャラクター、ストーリーとか何も知らない女子にでも、なるべく端的に解るよう話していくと


「う~ん…ゲームまでは、やれないかもしれないけど、話に付いていけるくらいは出来るかも!」


「そっ?とりあえず、読めば解るよ。俺、もう見ないから返すのいつでもいいし。」


その言葉に、薄井は


「え~!本当に!嬉しいなぁ!須永くんて、優しいね!」


ズガンッ!!


俺は、額に銃弾で撃ち抜かれた気分だった。


この一言に俺は、薄井に恋をしたんだと思う…。


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