テキストサイズ

不器用なタッシュ

第3章 高校時代

ある日、薄井が質問してきた。


「須永くん…RPGとか好き?」


ドキンッ!


急に言われた『好き』って言葉に、何故か過剰反応してしまう。


ゲームだから、ゲーム!


「あ~うん、良くやるよ~。FFとかシリーズ全部やってるし。薄井もやるの?」


「う~ん…知り合いはね!好きみたいなんだけど、私はやった事なくて。」


ドキンッ!
また、反応した。


「気になるの?」


「うん、ちょっと知れたらな~と、思って!」


ドキドキしながら俺は


「じゃあ、明日攻略本とか画集とか持ってくるよ。」


「画集!そんなのもあるの?」


「あぁ。めちゃめちゃキャラクターデザインが綺麗なんだぜ!」


薄井は、嬉しそうに笑い


「本当~!楽しみ!ありがとう須永くん!」


嬉しそうに笑う薄井が、やたら可愛く見えた。


きっと俺は、薄井の事を気になり始めてたんだと思う。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ