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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

数日、経って薄井は部室以外でも俺を見かけると、ゲームの質問とかで話しかけてくる様になった。


その度にドキドキしながらも、胸の辺りが温かくなっていく。


学校帰りに寄ったファーストフード店で、安岡に 


「最近1組の薄井と良く話してるよな?」


「ん…あぁ。美術部でさ、ゲームの質問されてから、結構話すようになった。」


ポテトを食べながら、流す様に言ったつもりが


「何、ニヤけてるの?」


そう言う安岡こそ、ニヤニヤしながら聞いてきた。 


「はぁ?ニヤけてねぇよ!」


「嘉之、気付いてないの!オマエ今までに見たこと無いような、ご満悦な顔してるぞ~。」 


「なっ!」


瞬間、顔が熱くなる。


「何々~見つけちゃったの!」


「違っ!話し易いから、気が合うっつうか…。」


「それは、恋です!」


安岡は、楽しそうに突っ込んでくる。


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