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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

冬休みが開けた、始業式。


授業はないから、ホームルームが終わったら帰れる。


「安岡、帰りさぁ~」


言いかけてると


「嘉之…倉持、来てるよ。」


振り向くと、教室の入り口に倉持が迎えに来ていた。


「じゃあな~嘉之!」


安岡は、他の連中と教室を出て行った。


「一緒帰ろう!」
「おぉ…。」


冬休み、殆ど会わなかったせいか、いつもより妙に嬉しくて、胸の奥がソワソワし始めた。 


帰り道にある公園で、いつも話しをしていたので、今日も寄って行く。


急に安岡の言葉が、頭に過った


『ベロチューもしたの?』


つまり…ディープキスだよな…。


もし、そうなったら今日はしてみようかな…何て考えてしまう。


「嘉之くん…。」


倉持が俺をジッと見る。


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