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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

俺たちは、ファーストフード店に入って軽く腹ごしらえをする。


シェイクを飲んでた俺に、安岡は


「で、どうなのよ?」


好奇心だらけの年代。


話す事なんて、下世話な内容が多い。


「キスは、したよ…。」


「お!やったじゃん!どんな感じ!」


食い付くよな。


「別に、何てことはない…。」


「えぇっ!オマエおかしくない!」


「最初は寒かったし、時たまするけど…。」


何だろうか…倉持が可愛くない訳じゃない。


でも、まだ好きって気持ちが強くないからかもしれない。


ドキドキ感は、そんなに湧かないんだよな。


そんなの知らない安岡は


「ベロチューもしたの?」


本当に下世話だ…。


ジットリと睨むと、


「何だ、まだかよ。」


「ちげぇ~よ!」


高1男子の下らない会話だった。

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