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不器用なタッシュ

第5章 『 好き 』?

翌日…

「初っぱなから…こんな、恥ずかしい…。」


香織の声が聴こえて、目が覚めた。


「ん…ん…?香織~?」


何か隣で、ビックリしてんな。


起きると、喉がカラカラする。


昨晩、溜まってたのもあって、結構激しくしちまったからな~。


「喉、乾いた。」


俺は冷蔵庫から、ミネラルウォーターを取り出し一口飲んだ。


「香織も飲む?」


「あ…はい…。」


まだ緊張してる感じだな。


「はい。」


自分が飲んだボトルを渡す。


「ありがとう…。」


照れ臭そうに受け取り、水を飲む香織の姿に何とも言えない満足感が湧く。


これは現実なんだ…。


ずっと、俺を見ててくれた香織が、俺の一つ一つに反応して、嬉しそうにしてる…。


ゾクリと、甘い感覚になる。


何だろう…これ…。

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