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不器用なタッシュ

第5章 『 好き 』?

それから俺は、一気に色んな話をし出した。


どうでもいい様な他愛ない話も、香織は笑顔で頷きながら聞いてくれた。


振り返ると、女子とは聞く事の方が多くなっていたよな。


俺の話なんて、聞き流されるの分かってたから。


調子づいてもあるが、香織と一緒に居たくて夢中で話してたら


「あっ!終電!」


香織が時計を見て、慌て始める。


「ある?」


多分…無さそうだな。


「…微妙です…。」


無いとは言えないんだろう…まぁ、願ったり叶ったりだ。


チラリとコンビニで買った紙袋に目がいってしまった。


困ってる香織に俺は、ダメ押しをする。 


「じゃあ、諦めて飲もう!」


「えっ!」


本気で、この展開に驚いてんな。


「はい!また乾ぱ~い!」


これで今晩は、一緒に居られる…。

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