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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

ジッと睫毛を観察してしまう。


女って、大変だよなぁ~。


そんな俺に、倉持は目を閉じた。


ヤバい!勘違いさせた?


でも…いつかはって、俺も機会を伺ってなかったって言ったら嘘になる。


俺も目を伏せながら、顔を傾け近付ける…てか、どうすりゃいいの?


とりあえず、口くっ付けときゃいいのかな?


そして、唇が触れた…けど、ちょっとズレたかも!


ほんの数秒…直ぐに俺は、唇を離して


「寒い…送るよ。」
「うん…。」


何か正直、良く解んなかった。


寒すぎたせいかもしれない。


俺は倉持を自転車の後ろに乗せて、ペダルを踏んだ。

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