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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

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ファーストキスも、倉持とだった。


12月のクソ寒い日、公園のベンチに座って、倉持の他愛ない話を相槌打って聞いていた。


俺の話は、マニアックな話しが多いから殆ど聞き流されている。


倉持の話しが一段落して、妙な間が出来た。


両手が冷たいのか口元で息を吐いて温めてる。


俺もズボンのポケットに手を突っ込んで、寒さに耐えていた。


何となく…お互いが、何かを待ち構える。


これ…このまま帰れない感じだよな…。


でも…寒いしな…。


倉持を見ると、向こうも上目遣いで俺を見る。


睫毛がしっかりカールされてて、それがちょっと可愛かった。


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