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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

俺は、少し照れながら


「告られたから…付き合ってみようかと思ってさ。」


安岡は、眼を見開いて


「へぇ~!初カノかぁ~!いきなり変な事すんなよ!」


「変な事?」


ニヤニヤしたまま


「ちゅ~とかさ!」


「あぁっ!てめぇ~!」


急にそんな事言われて、顔が真っ赤になっていくのが分かる。


でも、絵しか取り柄が無かった自分に、ほんの少しだけ自信が付いた気になった。


「須永くん!まだぁ~!」


クラスの連中も、驚きながらこっちを見ている。


「お待たせ!」


鞄を肩に担いで、倉持の元に向かって行った。


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