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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

しばらく、毎日キャンディを舐めながら、パソコンをネットサーフィンしていた。


コンテストに片っ端に、出品してみる事にする。


ただ、自己満足的に個展開いてるだけじゃ、何も進まない気がした。


何か箔が付く事をして、知名度を上げないと…。


彼女…渡辺香織と自信持って向き合っていけないと、思っていたのかもしれない。


彼女への気持ちが何なのかは、まだ良く解らないけど、直向きに応援してくれる気持ちに、何か応えたかったんだ。


毎日、引きこもりみたいに、コンテストを調べて、デッサンしていると、すっかり存在を忘れかけていた人物から連絡が入った。


ディスプレイには


『土屋巴』の文字。


「あ~。」


展覧会前に、電話ブチ切ってそのままだっな…。

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