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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

ちょっと悪かった気もしながら電話に出てみる。


「土屋~何か用か?」


『嘉之…。』


ん?ちょっと、様子がいつもと違う気がした。


「…何かあった?」


『今からウチに…来れない…。』


「今から…。」


特に用事は無いし、コンテストの事でも聞いとくか…。


「あ~分かった。支度するから、着くの遅くなるわ。」


ネットサーフィンに夢中で、無精髭が伸びていたから、シャワーでもかかってから行きたい。 


『分かった…ブツ!ツー。』


切れた…。


俺も勝手だけど、土屋はそれ以上な気がする。


「とりあえず、シャワー。」


土屋の様子を余り気にもせず、支度を始めた。

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