無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

作品は、特大なカンバスやめちゃくちゃ小さいモノからオブジェみたいなのもあって、遊び心満載だった。


以前、地元で土屋と行ったのとは、また違った感じで案外面白い。


安岡も、口を開けながら作品に見入っている。


彼女も瞳を輝かせながら、一枚一枚を真剣に見ていた。


本当に…好きなんだな…。


彼女を見てると、偽りなく伝わってくる。


『好き』なモノには、これだけ真剣になれるんだ…。


瞬間、今まで彼女が俺にしてきてくれた数々の事が脳裏を駆け巡る。


トックン…トックン…。


鮮やかな色彩が、落ちる。


シエロの様な曇った景色が、拡がっていく…。


何点も同じ女性が、描かれてる目の前の巨大な作品は、俺に微笑みかけてる様に思えた…。