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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

ドキン…!


その表情に、急に胸を強く打たれた。


な…なんだ?


それにしても、気を使うよなぁ~この子。


疲れないかな?


世間の常識から、少しは逸脱してたのかもしれないが、気分屋の俺には新鮮だった。


展覧会は結構大勢人がいて、思いの外驚いた。


「みんな…暇なの?」


等と本気で、思ってしまう。


「ははっ!結構来てますね。作品の解説機とかも借りれますが、要ります?」


多分必要ないと思ってるだろうが、一応聞いてくれてる気がする。


「ありがとう…多分聞いても解らない。」


俺なりに謙虚に、言ってみたら


「ふふ…そうですか。」


何だか嬉しそうに笑った。


結構、俺の言った事に笑うよな…そんな面白い事、言ってはいないんだけど。

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