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秘密の派遣業務

第43章 絆

紗江「実は…近くまで来てるの。今から行ってもいい?」

遠慮がちに尋ねられる。

桐沢「いいに決まってるだろ?」

顔が綻んでいるのが自分でもわかる。
嬉しいのだ。

(紗江に会える…)

紗江「ふふ…良かった。じゃあ行くね。」

紗江の声も嬉しそうだった。

桐沢「待ってる。」

電話を切ってから、数分後…
紗江が来た。

紗江の姿を見て満面の笑みを浮かべる。

ふと見ると紗江の手には大きな荷物があった。

桐沢「…凄い荷物だな。」

不思議に思っていると…

紗江「いろいろ作って来たんだ。」

にこやかにそう言いながら紗江はテーブルの上に袋から出した物を並べ始めた。

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