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秘密の派遣業務

第33章 送別会

所長「さあ、送別会を始めよう。紗江…おいで。」

所長が紗江を呼ぶ。

紗江「…はい…」

所長の隣に立つ。

所長「今夜が紗江の最後の夜だ。紗江、3年間ご苦労だったね。よく頑張ってくれた。ありがとう。」

所長からの言葉を笑顔で聞く。

所長「…いつのまにか紗江はみんなの中心になっていた。みんな紗江を大切に想うようになっていた。」

(今ならわかる。みんな本当に気を遣ってくれて…優しくしてくれた。)

所長「…桐沢と恋仲だと聞いた時には驚いたが、でもよく考えれば桐沢は最初から紗江に対して紳士的だった…今思えばあの頃から桐沢には紗江の本質がわかっていたんだろう…。」

(…確かに…直哉さんは最初から凄く優しかった…)

だからこそ乗り越える事が出来たのだ。

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