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秘密の派遣業務

第33章 送別会

食堂には美代が用意したご馳走が並べられ研究所員全員が集まっていた。

桐沢と一緒に食堂に来た紗江は目を見開く。

紗江「凄いご馳走…あ…私の好物ばかりだ…。」

今夜は美代も厨房ではなくみんなの輪の中に居た。

紗江にとって、美代はお母さんのような存在だった。

紗江「美代さんありがとう。」

笑顔でそう言った紗江に優しく微笑み美代は涙を浮かべていた。

暖かな雰囲気で送別会が始まる。

(まさか…こんな風に暖かく見守られながら最後の夜を迎えれるなんて思ってなかったな…。)

しみじみと思いを噛み締めた。

本当にいろんな事があった。
地獄に落ちたような気分だった。

でも…

(みんな…いい人ばかりだった…)

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