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秘密の派遣業務

第32章 言葉に出来ない想い

(みんな、紗江を大事に想ってる…。)

紗江の純粋さ…
ひたむきさ…
優しさ…

辛い環境にも必死に耐えて…

(そんな紗江だから…みんなが心を開いたんだ。)

桐沢は心の中で今までの事を思い出していた。

(紗江のような女は他には居ない。本当にいい女だよ。)

だからこそ、言いたい言葉を飲み込んで我慢する。
縛るのは本意ではない。

紗江の気持ちを疑う訳じゃない。
離れても大丈夫だと確信している。

だから…

紗江を島から出して…普通の平凡な日常に戻すと決めたのだ。

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