テキストサイズ

秘密の派遣業務

第32章 言葉に出来ない想い

お互いに言いたい言葉を飲み込んだまま…

離れ離れになる辛さをしまい込み残された時間を2人きりで過ごした。

交わす言葉は少なかった。

口を開けば本心を曝け出してしまいそうになるから…。

言葉に出来ない想いを伝えるかのように毎晩身体を重ねる。

どこまでも甘く…
どこまでも深く…

肌の感触を記憶するかのようにお互いに身体の隅々にまで触れ、唇を這わせながら与え合い求め合った。

そして…ついに迎えた最後の夜。

紗江の送別会が開かれた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ