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秘密の派遣業務

第32章 言葉に出来ない想い

桐沢「片付いたな…」

部屋を見渡しながら桐沢は呟いた。

紗江「…うん…」

(…直哉さん…何か…言って…)

だけど桐沢は何もなかったかのように平然としていた。

桐沢「…後、1週間だな。」

紗江「…うん…」

紗江の気持ちに気付かないように桐沢は笑顔を浮かべる。

桐沢「よく頑張ったな。」

その笑顔に胸が締め付けられた。

紗江「…直哉さんのおかげだよ。」

泣きそうになるのを必死に堪えながら紗江も笑顔を向けた。

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