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詩集

第11章 エッチという行為

それは動物が行う本能の行為

オトコノヒトを誘い入れる、本能の行為。

ダイスキという言葉の裏で、お腹の底のカタマリが疼く。

ホンノウの臓器に操られ、わたしはレンアイというまやかしを見る。

ドキドキと胸が高鳴って、キスをする。

誰にも触られたことのない場所を触られて、準備は完了。

レンアイという麻薬を打たれて、わたしはカレを受け入れる。

エッチ、セックス、性行為。

大きくなったカレの男性器が、わたしを中から広げていく。

わたしの女性器が広がっていく。

ふたりで一緒に触っている時から、わたしたちはもうヌルヌルで、

このままお互い溶けてしまいそう。

これはホンノウが生み出した残酷な罠。

わたしもカレも、この場所が気持ちいいことを知っている。

男性器の先、その赤く腫れた粘膜の場所。

女性器の中、ヌルヌルと熱い粘膜の穴。

レンアイと快楽が一緒になった時、ホンノウが生命を残すために鎌首をもたげる。

まるでアダムとイブのりんごのように。

お腹の中で熟したりんごを、ふたりでナイショでつつきあう。

カレの性器がわたしをえぐる。

おしっこをする場所、排泄をする場所がわたしの中で蠕動する。

その背徳感にわたしもカレも震え上がる。

一際大きな快楽の波が、わたしとカレを包みこむ。

流される、沈む…。

ふたりいっしょに…。

カレのホンノウはわたしに狙いを定め、濃くて臭い体液をわたしに放つ。

2度、3度、カレが痙攣する。

そのホンノウに、わたしが応えて、そのいのちの泥に、そっとくちづけ。

卵に向けて、カレを導く。

あなたの初体験はいつのとき?

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