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最初で最後の恋

第22章 現実と向き合う

ガチャっと扉が開くと、そこにいたのは…



「!?

…お、おばさん……??」



ドアを開けて待っていた長い髪をひとつに束ねた女性。
フレアスカートに、少しだけお化粧もしている綺麗なおばさんって感じ。


って…



おばさん?




「あら…!


あなた、蓮じゃない!!大きくなったわねー!」



「お、お久しぶりです」



この綺麗な人、蓮に似てるけどお母さんじゃないの?



あたしがぽかんとしていると。



蓮はそれを察したのか、説明をしてくれた。


「母さんの姉さんだよ。


でも、どうしてうちに……」



おばさんは伏し目がちにぽつぽつと話し始めた。



「お母さんね…




今、体の調子がずっと良くないの」

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