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最初で最後の恋

第22章 現実と向き合う

「えっ…でも」


「澪も来てくれないか?

…てか、来て欲しい」


あたしなんかが行っても、なんにも役に立たないかもしれないのに。

そんなあたしの思いを感じ取ったのか、蓮は言葉を続けた。


「澪が隣にいれば、勇気がもらえるから」


そんなこと言われたら…


嫌って言えないよ。



蓮の瞳はまっすぐとあたしを捉えていて。
さっきまでの悲しそうな瞳とは正反対。


覚悟を決めたような顔をしてる。


どうしてこんなにも、蓮は綺麗なんだろう。
顔立ちもそうだけど、雰囲気っていうか…

オーラっていうのかな。


まんまるい目で猫みたいな感じなのに、急にきりっとした表情に変わる。


………カッコいい。


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