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最初で最後の恋

第22章 現実と向き合う

「…うん。わかった!」


あたしがにかっと笑うと、蓮も顔を綻ばせて喜んでくれた。


あなたがそばにいてほしいと望むならあたしは一緒にいるよ。


こうして、あたしたちは蓮の実家に行くことになった。


蓮と約束した日曜日。

あたしたちは駅で待ち合わせて行くことになった。


「蓮…緊張してる?」


電車の中で蓮はずーっと黙ったまま、背筋もぴーんと張ったまま座ってる。


「べ、別に」


いや…


吃ってる時点で、緊張してるのまるわかり。


そりゃそうだよね。



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