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最初で最後の恋

第22章 現実と向き合う

あたしは、拳を作ってる蓮の手も一緒に包み込んだ。


「いいんだよ、怖くても。
蓮が今怖いって言ってくれただけで、充分伝わったよ?


お母さんに会うの、怖いに決まってるよね。


でも大丈夫。






蓮はひとりじゃないから」



「……っ」



蓮はあたしの体をきつく、強く抱き締めた。
あたしも蓮の背中に手を回す。


まるで子供をあやすみたいに、背中をぽんぽんと叩いた。


「俺……










母さんに会う」


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