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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第20章 番外編第三話【秘恋~背徳の恋~】 睡蓮の池 

「これは、かたじけない」
 織部は殊更明るい声音で言い、湯呑みを手に取りいかにも美味そうに冷えた麦湯を飲んだ。だが、光円は織部の態度に何か腑に落ちないものを感じていた。

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