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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第25章 聖なる夜に・・・・・ 2

「逢えない間。

やっぱりあの後、あの男と話して向こうを選んでたらどうしよう。

元彼と、何の関係もない俺。
絶対に分が悪いのは俺。

正直、自信がなかった」


ゆっくりと、この1ヶ月間。

光が感じてた想いを伝えてくれる光の言葉が1つ1つ、私の心を震わせる。



「1ヶ月逢わないって自分からあの男に聴こえるように挑発した癖に、

自信が無くて心愛に逢ってもっともっと好きだって言い続けてやろうかとも思ったりした。」



情けねぇよなぁーって、ハハッて苦笑する光。

私は笑う事もなく、ただ光の気持ちが嬉しくて。

光がそんな事を考えてた事が意外過ぎて声にならなくて。



「でも、それじゃ意味がない。

心愛がちゃんと答え出さなきゃ意味がない。

だけど、やっぱり俺に出たんだよ。」



……?

出た……?




「心愛に逢いたい禁断症状」


「……え?!」



そう言って、埋めてた顔を上げて私の目を見つめる光は

何故か悔しそうな顔をしてて。

でも、何だかその表情が少年ぽくて、いつもの光らしくもなくて。



私に逢いたい禁断症状……?



初めて聴く症状にビックリしつつも、心が跳ねる。


光はその症状が気に入らないのか何なのか。

小さく溜息を吐いたと思ったら





コツン…





「ッッ!」





私のおでこに自分のおでこをくっつけて



「俺、マジでカッコ悪っ」


またもや苦笑。


―――私はというと。


あまりの至近距離と、光の吐息が肌に掛かって心臓バクバク状態。

カッコ悪いかどうかっていうより…



さっきから……何となく大胆です!




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