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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第25章 聖なる夜に・・・・・ 2

「俺が気付かないんじゃなくて、心愛が全然俺に気付かなかっただけだから。

俺は毎日、心愛の姿を見に行ったし」


「え?!」


「なのに。全然気付かないんだもんな、あんた」



って苦笑する光に、私は、ただただ驚きで言葉が出ない。


そんな私を、光はもう1度ギュッと抱き締めて



「俺、本当は自信がなかった」


私の髪に顔を埋めて、籠る声でそう言った。


いつも自分に自信満々ぽくて。

鬼畜で口が悪くて。

天性のドSな雰囲気の彼の口から


“自信がなかった”


の言葉を聞いて


答えを出すのに時間が掛かってしまった事や

今日の朝、逢った時もっと説明すれば良かったんじゃないか。


そう思ってしまって、胸がチクリと痛む。





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