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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第25章 聖なる夜に・・・・・ 2

口は悪いけど。

だけど、光が私に向けた言葉1つ1つは間違ってなくて。


拓ちゃんとの事も。


結果、私達は上手く行かなかったけど、上手く行かないように最初から決まってたんだと思う。



“不幸の上に成り立つ幸せは無い”



学生時代の私も。

21歳の私も。


『っとに、あんた成長しねーのな』


って苦笑しながらも傍に居て慰めてくれてた光。


ココアと一緒に私の心を温めてくれた光。



『あんた、マジでバカだろ』


毒吐きながら慰めてくれてた、光流の慰め方。

傷心にひたらないように、気を紛らわせるように。

いつも、自ら毒を吐く汚れ役を買って出て



『は?!ムカつくんですけど!』


『俺はムカつきませんけど?』


『あったま来た!!!じゃぁね!!』



泣かなくて済むように、怒らせてた光。



…きっと。



ある意味、光もそういう面では不器用なのかな。




なんて。




今だからこそ。

光への気持ちが分かったからこそ、何となくそう思うようになった。





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