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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第25章 聖なる夜に・・・・・ 2

あれだけ、ほぼ毎日のように逢ってた光と逢わなくなって2週間。

そんな彼と逢えた喜びなのか。

オリオン座の3つ星ベルトを眺めては、光の綺麗な横顔を思い出してた私。

その、彼の横顔が見れた喜びなのか。

何の喜びで、何の嬉しさか分からなかった。



―――けど、それも一瞬。



光がさっきのような、優しくふわりと笑った顔。

その表情を光が知人女性に向けた瞬間。


……不思議なんだけど…

凄く不思議なんだけど。


散々、彼のその笑顔を見てるハズなのに




「その笑顔を見て、



あぁ…私、光の事が好きなんだ。


そう思った。」



散々見て来た笑顔だけど、だからこそ



「その笑顔は、私にも向けてて欲しい。」



「………」



「そう思ったんだぁ」




その日、私には向けられる事がなかった笑顔だったから……









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