
【夢小説】イケメン王宮 ユーリ
第2章 葛藤
ユーリが気付いた『変化』とは、
月花の服装だった。
いつもは床に付きそうな
長い丈のドレスを身に纏っているのに、
今日は月花の白く細い脚が見えている。
目を瞬かせて訊ねるユーリに、
月花はジルが用意したメイド服だという
ことを告げた。
『ユーリのお世話をするなら
ドレスだと目立つからって、
ジルがメイドさんの服を渡してくれたの
……変かな?』
「……」
(……メイドっていうより)
ユーリの顔が熱とは違う意味で
僅かに赤く染まった。
ジルの用意した月花のメイド服は
城内のメイドとは明らかに
毛並みが違っていた。
フリルがふんだんに施されたピンク色で
スカートも膝上。
メイド服というよりミニドレスだ。
(これはこれで目立つんじゃ…)
そしてこのミニドレスは驚くほど月花に
似合っていてユーリの胸をざわつかせる。
(ジル様、これ、絶対わざとだよね……)
ユーリは赤く染まる顔を隠すように
俯くと掠れた声で呟いた。
「……変じゃないけど」
(刺激がちょっと強いかな)
ため息をつくユーリに気付いた月花は
戸惑うような表情を浮かべ、
ユーリの顔を覗きこんだ。
「……っ」
(ヤバイな…こんなに可愛いと
我慢出来なくなっちゃうかも…)
(……話題を変えるか)
「月花様、俺、お腹空いちゃった」
顔を上げ、覗きこむ月花に視線を合わせると
にっこりと笑いかけた。
『食べられそう?
夕食を部屋に持ってくるから待っててね』
月花は口元を綻ばせると
調理場へ向かうために
足早に部屋から出ていった。
月花の服装だった。
いつもは床に付きそうな
長い丈のドレスを身に纏っているのに、
今日は月花の白く細い脚が見えている。
目を瞬かせて訊ねるユーリに、
月花はジルが用意したメイド服だという
ことを告げた。
『ユーリのお世話をするなら
ドレスだと目立つからって、
ジルがメイドさんの服を渡してくれたの
……変かな?』
「……」
(……メイドっていうより)
ユーリの顔が熱とは違う意味で
僅かに赤く染まった。
ジルの用意した月花のメイド服は
城内のメイドとは明らかに
毛並みが違っていた。
フリルがふんだんに施されたピンク色で
スカートも膝上。
メイド服というよりミニドレスだ。
(これはこれで目立つんじゃ…)
そしてこのミニドレスは驚くほど月花に
似合っていてユーリの胸をざわつかせる。
(ジル様、これ、絶対わざとだよね……)
ユーリは赤く染まる顔を隠すように
俯くと掠れた声で呟いた。
「……変じゃないけど」
(刺激がちょっと強いかな)
ため息をつくユーリに気付いた月花は
戸惑うような表情を浮かべ、
ユーリの顔を覗きこんだ。
「……っ」
(ヤバイな…こんなに可愛いと
我慢出来なくなっちゃうかも…)
(……話題を変えるか)
「月花様、俺、お腹空いちゃった」
顔を上げ、覗きこむ月花に視線を合わせると
にっこりと笑いかけた。
『食べられそう?
夕食を部屋に持ってくるから待っててね』
月花は口元を綻ばせると
調理場へ向かうために
足早に部屋から出ていった。
