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【夢小説】イケメン王宮 ユーリ

第2章 葛藤


それから数時間後……

窓の外は陽が落ち
夕暮れをむかえはじめていた。


「……」

ユーリの熱は一向に下がらず
全身が倦怠感に襲われていた。


(さっきより体が熱いかも…)


ベッドから上半身を起こし
少し乱れた呼吸を整えていると……


コンコン


扉をノックする音がした。

静かに扉が開かれ、
月花がひょこっと顔を出す。


『ユーリ、起きてる?』


後ろ手に扉を閉め
公務を終えた月花が
部屋の中へと入ってきた。


(……あれ?)


ユーリは月花の『変化』に気付いた。

月花はそのままベッドの側まで来ると、
ユーリの額にそっと手を添える。


「……っ」

『熱…下がってないね』

「…うん」

『お水を飲む?』

「……うん」

『それとも、食べられそうなら
夕食を持ってくる?』

「いや、うん…それは…いいんだけど…」


心配そうな顔をして覗きこむ月花に
ユーリは先程から気になっていることを
告げてみる。


「月花様…その格好は…どうしたの?」

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