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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第40章 芽生え始めた小さな恋の花

橘さんと小野寺さんを2人っきりにした後

俺たちは人の事なのに勝手に家族会議を開いていた

「ナンパ野郎の気持ちもわからなくはないけどよ‥」

「恋した相手がヤクザって知ったらそらショックだろうな‥しかもトップの頭ってな」

「だけど恋が愛に変わった時2人は真実の愛に気づくんだろうね」

「日高?どうゆう意味だ?」

「俺今いい事言ったのに先輩は黙っててくれよ!」

「なんだお前!最近態度悪りーぃぞ!」

「態度悪いのは先輩だろ!?」

「俺のどこが悪いんだよ!言ってみろ!」

「昨日はすげーなっちゃん可愛かったのにな(笑)」

「昨日?」

「鮫島先輩!」

話についていけない俺とツルツル頭の人

「コーヒー飲まれますか?」

「あっすいやせん!いただきやす」


ベッドで眠る橘さんの前髪を優しくかきあげた

「すみません橘さん‥」

ヤクザだとゆう事を知っていると思っていた俺

ヤクザと聞いて気を失ってしまった橘さん

ショックがどれほどの物か‥

このまま身を引くべきか‥

けれど‥
心に宿った熱い想い

どうすればいい?

ぴくっと動いた橘さんの瞼

うっすら開けた目にぼんやり写ったのは小野寺さんの後ろ姿?

小野寺さんが離れて行く?

行かないでくれっ!!

俺は腕を伸ばした


俺は橘さんの瞼が動いた時去ろうとした

気を失う程のショックを与えてしまった俺

そのまま橘さんの前から消え

二度と現れなかったら

自然と時間が時が記憶ごと橘さんの中から俺を消し去ってくれるだろうと思った

「行‥ない‥で‥」

俺を求める橘さんの腕

だけど

握ってしまったら一生手放せなくなる

「小野寺‥さん‥行かない‥で‥」

小さくはっきり聞こえた橘さんの切ない声

「‥‥‥。私はここにいますよ」

橘さんを恋しく想う想いに負け握ってしまった橘さんの手

握った瞬間橘さんが笑みを浮かべた

「橘さん‥本当にすみません‥」

言葉は返ってこなくとも
そっと握り返してくれた橘さん

俺があなたを守っていきます。



ヤクザだと知ってショックだった

だけど一度ついた恋の炎

あの寄せては返す波のように求めてしまった小野寺さんを

俺はやっぱり小野寺さんが好きだ

別れるなんてそんな事出来ない

側にいたい

側にいて欲しい

離れたくない

離さないでほしい

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