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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第40章 芽生え始めた小さな恋の花

「どうしたんですか?橘さん?」

橘さんの部屋に入って扉を閉めた俺

「小野寺さん‥私は‥あなたに相応しくないように‥思うんです‥」

別れるなら早い方がいいと思った。

辛いけど‥

寂しいけど‥

悲しいけど‥

思い出が沢山出来る前に別れるなら別れた方が惨めにならずに楽だと思った

これ以上小野寺さんを好きになるのが怖い。
胸が苦しくなる

ふわっと俺の肩に触れた優しい暖かな大きな手

「どうしてそう思うんですか?」

「‥‥‥‥」

「どうしてですか?」

小刻みに震える橘さん

「私がっ‥も‥だから」

「何て言いました?目を見て言って下さい」

くるっと回転させられた俺の身体

「目を見て言って下さい」

見れない‥

見たらまた泣いてしまいそうになる‥

あなたが好きなんです‥

「橘さん?」

俯いたままの橘さん

「私が‥子供だからっ‥です」

「子供?」

「小さな事で‥不安になって‥あなたを困らせてしまう‥それに‥私は男です‥」

「橘さん‥私は男の人を好きになったのは初めてです。だけど好きになったら男も女も関係ないんじゃないですか?」

小野寺さん‥

「違いますか?」

「小野寺さん!!」

抱きつこうとしたら少し開いた扉の隙間から見えた亀が5匹?一匹増えた?

「たっ高場さんまで?!」

高場!?

パッと離れた小野寺さん

ツルツル頭を掻きながら高場が部屋に入ってきた

「覗き見するつもりはなかったんでしたが‥頭!っ‥嬉しいですぜっ」

あの高場が目に腕をこすりつけた

参ったな…

「オジキにはもう少し後になってから紹介しようと思っていたんだが‥」

「オジキ?」

橘さんが不思議そうに聞いてきた
俺が言おうとしたら

「沢木組の親分だよ♪すごく優しいおじいさんだよ♪」

一樹が部屋に入ってきた

親分?

「ちなみに背高ノッポは若頭ってな♪」

「小野寺だ!」

若頭?

「それって‥」

「ヤクザだ♪」

ヤクザだ‥
ヤクザだ‥
ヤクザだ‥

ヤクザって言葉が何回も頭の中を駆け巡る

くら~ぁ‥

「たっ橘さん!?」

鮫島先輩がヤクザだって言った後小野寺さんの腕の中に倒れた橘さん

「もしかして知らなかったのか?」

「恋は瞑目って言うからな」

「先輩盲目だよ‥しっかりしてくれよ」

「なつ兄テスト何点?赤点?(笑)」

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