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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第38章 その後

「‥‥‥‥」

「‥‥‥‥」

「‥‥‥‥」

頭に迎えに来るように言われて迎えに来たまではいいけどよ‥
何で日高の兄貴と小僧まで一緒なんだ?

「頭?うっ腕どうしたんですけぇ?」

とりあえず会話がないこの圧迫した空気を何とかしねーとっ

「心配ない。高場コンビニ寄ってくれ」

コンビニ?

「へい!」

俺は日高にホテルに行くぞって言ったんだよな‥

なのに、何で海坊主が運転する車に乗らなきゃなんねーんだ!?

日高のヤツ何考えてんだっ

「小野寺さん?コンビニ寄って何か買うの?」

買うから寄るんだろ?バカかお前はっ

まったり2人っきりになれると思っていたのに違うくって
イライラする俺

「先輩?何か欲しい物ある?」

「ねーよ!!」

何怒ってるんだよ‥

「頭?コンビニ着きやした」

ガチャと後部座席のドアを開けた小野寺さん

「一樹も来るか?」

「はい♪あっ先輩は待っとく?」

待っとく?と聞かれて買う物ねーと言ってしまったからには待つしかない俺

「‥‥‥‥」

「行ってくるね先輩?」



「いらっしゃいませ~♪」

カツカツカツ‥
カツカツカツカツ‥

黒いロングコートの袖に左腕が通せない為に羽織る形になった黒いロングコートを靡かせてコンビニ内を歩く小野寺さん

周りのお客さんがじろじろこっちを見てくる

おっ小野寺さんっ!
立ち止まった小野寺さん

「一樹どれにする?」

どれにするって何が?
小野寺さんが手にしていた物

それは黒ゴマプリン?

「あっ俺と先輩は普通のプリンの方が好きかもあっこっち(笑)」

「そうか」

プリン2つと黒ゴマプリン1つ持ってレジに並んだ小野寺さん

あの小野寺さんがプリンをコンビニで買うなんて‥

おかしくって何だか可愛くって笑いそうになってしまった

「あっ小野寺さん俺持つよ」

「悪いな」

些細な事でも小野寺さんの役にたてた事が嬉しい俺


車に戻ると先輩が足と腕組んで待っていた

「先輩ごめんね(笑)小野寺さんプリン買ってくれたよ♪」

「‥‥‥‥」

「先輩?」

プリンなんかに惑わされねーからな俺はっ
プリンなんかに
プリンなんかにっ!

こそっと横目で見たら日高が持つコンビニの袋のビニール袋越しから見えた
俺の大好きな種類のプリン♪やったー♪

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