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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第38章 その後

鞄を探していた僕

「あっ♪あったー!♪」

追加で別に買わなくてもいい温泉旅行の宿泊券を真面目に買った素直な僕

これで僕の冬のボーナスは1円も残らずなくなった。

けど、なつめさんと夢の温泉旅行に行ける♪

それだけで僕の気持ちはもう一緒に温泉に浸かっている気分だったんだ♪

あーなんて健気な僕

「なつめさん♪ありましたよ♪」

何か持った手を振りながらナンパ野郎の部屋から出てきた‥誰だっけ?

俺がコーヒーとカフェオーレ作っていると嬉しそうな声がしたから見たら何か手に持って先輩の前の席に座った‥確か近藤さん

「近藤さん?それ何ですか?」

あっそう!近藤!

俺の前に座ったかと思ったら何ニタニタしてんだよ?
気持ち悪りーぃなぁ‥

「はい♪これ♪」

はい♪これ♪って渡された物

「温泉旅行の宿泊券?」

全部で4枚入っていた

‥‥???

ナンパ野郎は確か後3枚って言ってたよな?

4枚って?


「おー♪持ってきてくれたのか!♪」

鮫島が俺の持つ宿泊券を手に取った

「違います!僕はなつめさんに持ってきたんです!返して下さい!」

「返して下さいってなっちゃんに渡そうが俺に渡そうが同じ事だろ?」

「同じじゃない!」

鮫島の言うとおり同じだわな‥

「それに俺らの分だし(笑)あれ?4枚入ってあんじゃん?1枚多いな‥」

小野寺さんと目が合った俺

小野寺さん行くかな?

宿泊券1枚取り出して小野寺さんの前に出そうとした時

バッと奪われた宿泊券

「こっこれは僕の!」

僕のって‥本当に来るつもりかよっ!!?

ってか普通渡すとこに自分の分入れねーだろ‥やっぱり変わってる

強簿手の男と目が合った僕

「いっ行きたいなら御自分で買って下さい!僕から絞っても、もう一滴も出ませんよ!」


一滴もって牛の乳搾りじゃねーんだから

「君熱下がったのか?」

熱?

自分のおでこを触ってみた

「熱なんかありませんけど‥」

「じゃ君橘さんは隣の部屋にいるからお礼言って帰りなさい」

お礼?何の?

何で僕だけ帰らなきゃいけないの?

「あなただってここの家の人じゃないんだから帰りなさいよ!」

「えっ?『えっ?』「えっ?」」

日高と鮫島と目が合った俺

背高ノッポに向かって帰りなさい?

「おっ小野寺さんはいいんだよっ!」

先輩?

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