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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第38章 その後

「大丈夫か」

慌てて部屋に入ってきた小野寺さん

「‥肩?どうしたんですか?」

左肩を抑えていた小野寺さん

「少し捻っただけだ。大丈夫だ」

捻ったって肩を?

「先輩‥怖くないから。立てる?」

ボロボロ涙こぼしながら俺を見上げた先輩

「ひだっかっ?ヒックッひっだかっ?ヒックッ」

「大丈夫だから。ね?ほら♪立って♪」

一樹が彼と同じようにしゃがみこんで優しく包み込んだ

俺はそこに愛を見た

「‥う‥ん‥」

小さく返事した先輩が俺の腕にしがみついてゆっくり俺に合わせて立ち上がった

「行こう♪」

俺は先輩をそのまま包み込んでリビングの椅子に座らせた

「美味しいカフェオーレ作ってくるから待っててな♪」

先輩から離れてカフェオーレ作りに行こうとしたら服を引っ張られた

「どうしたの?カフェオーレ作りに行くだけだから。ね?」

「‥‥て」

えっ?

「‥いてっ」

痛て?

「どこか打ったのか?どこか痛むのか?」

はぁ?!
何でそうなるんだよっ
この場合は側にいてって意味だろ!?
わかるだろ普通はよ!

「側にいろって言ってんだよバカ日高っ!マヌケ!トンチンカン!ロマンチックの欠片もない男っ」

はぁ?!そこまで言わなくてもいいだろ

「先輩だって俺が皇族貴族の馬車みたいだねって言った時タクシーだろって素っ気なく言ったじゃん!先輩の方こそロマンチックの欠片もないだろ!?」

これが例の喧嘩か‥

「タクシーはタクシーだろ!!」

「うるせーな!!喧嘩すんなら帰ってくるなよ」

部屋から出てきた鮫島君

鮫島っ!?

「帰ってくるなって鮫島!お前人呼んどいて寝てるってどうゆう神経してんだよ」

相川がつっかかってきた

「寝てねーし。今日挙式挙げたんだろが?1日も保たずに離婚か?(笑)」

河辺の側にいたんだよ俺は‥

「り‥離婚って」

「2人共落ち着いて‥鮫島先輩も小野寺さんも座って下さい。コーヒー入れるから‥」

何で俺がなだめてるんだ?

「小野寺さん任せてしまってすみませんでした」

「はぁ?俺には謝んねーのかよ!俺と日高はハネムーン中だったんだぞっ」

だから先輩ハネムーンは新婚旅行だって‥

「ハネムーン?それは新婚旅‥あっ!お前らどこ行くか決めたのかよ」

はっ?

「決めてないなら温泉旅行にしろよ♪一石二鳥だぜ♪」

一石二鳥?

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