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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第35章 先輩‥ごめんね‥

授業が終わって俺と鮫島が教室から出るとやっぱり日高はいなかった

「なっちゃん♪何着たい?♪」

何着たいって‥

「俺はっ」

「鮫島せんぱ~い♪」

手を振って走ってくる河辺

あっそういえば‥

「河辺のとこ何するんだ?」

「え?あっ♪桜木祭?僕のクラスはゴスペルするんだってー♪」

「ゴスペル!?お前出来んのか?!」

鮫島が俺の後ろから顔をのり出してきた

「上手い下手関係なしにお腹の底から楽しむのがゴスペルでしょう?大丈夫だよ(笑)」

そうなのか?

「ってゆうか‥どこ行くの?」

「あっああ。姉貴ん家♪桜木祭の衣装合わせしに♪」

衣装合わせ?

「舞台か何かするの?」

舞台衣装なら演劇部に借りるだろう!!

違げーよっ

「コスプレ喫茶すんだよ♪な?なっちゃん♪」

バカ言うなっ

「コスプレ喫茶?わー♪楽しそう♪」

ちっとも楽しくなんかないっ!

恥ずかしいだけだっ

「僕もコスプレ喫茶のウエイトレスしたかったなぁ…」

「かっ河辺なら‥どんな‥格好したいんだ?」

相川が聞いた

嫌だと言いながら興味あるんじゃねーか(笑)

「僕?僕は‥ウサギさんとか!かわいいよね♪」

ウサ‥ウサギって‥

「バッバニーか!?」

あ~んって声が俺の頭の中を駆け巡った

「鮫島?おい!?」

「あっああ」

河辺のバニー姿想像して意識が飛びそうになっちまった

ヤベー俺‥

河辺と最近してないなぁ‥

チラッと河辺を見たら目が合った

意識しすぎて恥ずかしくなる俺の顔


ピンポーン♪
ピンポーン♪

「は~い♪」

ガチャ♪

「あら健二♪えーと‥」

河辺と相川を見た姉貴

「相川なつめ君と河辺‥覚えとけよったく」

「ああ♪そうだった(笑)入って♪」

何で俺だけ名字だけ?

「何だ?河辺」

河辺が俺の腕を引っ張った

「何で俺だけ名字だけなの‥」

悲しそうな顔をした河辺

「あっ悪りーぃ‥付き合ってる流れで、いつも河辺って呼んでっからつい(笑)」

ついって‥

「気にすんな♪な?」

「う‥ん‥」

何か不満げだな‥河辺のヤツ

「今紅茶とケーキ用意するから座ってて♪」

ケーキ?!

「お姉さんのケーキすごく美味しいから僕好きです♪」

ケーキと紅茶を用意する姉貴の元に走って行った河辺

何かムカツク俺‥

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