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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第32章 俺たちの‥

「何?どうしたの?」

大人な顔で振り向かれたら
またドキドキしてしまう俺の胸

「ちゃんと‥払うから‥」

「いいよ(笑)」

日高君が俺の腕掴んできた

「ちゃんと払うって!いくらした!?」

本当にかわいいな日高君は‥

「じゃ‥身体で払ってもらおうかな‥」

え‥身体でって‥

橘さんが俺の腰を引き寄せ顎を親指と人差し指で軽く持ち上げた

「綺麗な唇してる‥」

親指の腹で俺の唇をそっとなぞってきた

「抵抗しないの?クス」

え‥あっ…

言おうとしたら橘さんの身体が離れた

「おー♪雑炊出来てるね(笑)美味しそうだ♪日高君も食べよう?」

「えっあっはい!」

先輩も鮫島先輩も顔が赤くて俺も赤くて‥
「先輩橘さんに玉子ぶっかけたんだって?」
「あれはお前の布団を」

「何だ?皆熱いのか?(笑)窓開けるか?」

ガラッ♪

ぷ~んと入ってきた焦げ臭い臭い‥

何だ?

俺はベランダに出た 黙々と上がる煙

「火事だ!逃げろ!」
「え‥」
「はぁ?!」
「嘘だろ!?」

火を消して俺達は外に出た

「あ!忘れ物!」

日高がまた部屋に戻って行く

「バカ!日高危ないだろ戻れよ!」

ナンパ野郎が俺を押しのけて日高を追った

「何してるんだ!死ぬ気か!?」

「先輩と俺の大切な物が‥」



ボン!物凄い音がした

「日高ー!!」

「なっちゃん行くな!」

日高が‥
日高が‥

「なっちゃん!!」

「離せっ鮫島!!日高ーっ!!」


日高は俺の命より大切なんだ!

ボン!パリン!
爆発音とガラスが割れる音が響いた

日高‥日高‥
俺を置いていく‥な‥

戻ってきてくれ(泣)





ウーカンカンカン♪ウーカンカンカン♪

消防車がやっと来た

「君たち下がって!」

「中に日高とナンパ野郎が!」

消防士の人達が入って行った


2人共無事でいてくれ!

もし神様がこの世に存在するならば

俺のこの命と引き換えに日高と橘さんを助けてください‥

神様‥

助けて…
助けてくれ‥

俺の日高を守ってくれっ

こんな別れ方俺は死んでも絶対嫌だ‥‥

「なっちゃん大丈夫だから!きっと2人なら大丈夫だから」


「鮫島っ‥くっ‥ぅっ」

俺の腕の中の相川は小さく震えながら泣いていた

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