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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第32章 俺たちの‥

「なっちゃん?」

相川が俺の腕の中で微妙に震えていた

「何かあったのか?具合でも悪いのか?」

「違う‥からっ離せって‥もういいだろ‥今無理なんだって‥離せよっ」

だから今無理って何だよ?

「鮫島っ‥離せッンッ」

え‥?相川?今声が

火照った顔の相川が腕の中から俺の顔を見上げた

く~ったまんねーなその顔

「バカっ俺は日高君じゃねーって欲情すんなっ行くぞ!」

鮫島が腕引っ張って部屋に戻って行く

欲情って今日高見たら俺無理なんだよっ

そんな顔されたら俺の方が無理だ相川

「鮫島待て!」

相川が俺の腕を引っ張った

「何っ?日高君呼ぼうか?」

俺は激しく首を横に振った

「どうしたんだよ?なっちゃん?」

「‥て‥くれ」

「何て?」

「そばに‥いてくれっ」

はい?

「‥っ仕方ないな‥これでいいか?」

生殺し状態の俺

抱きしめてやったら暴れたもののしばらくして落ち着いたのかふーっとため息ついた相川

「何があった?」

「いや‥別に‥」


「それはないんじゃね?」

え‥鮫島?

「あんな顔されてそばにいてとか言われて抱きしめてやったのに別にだけかよ?」

鮫島の顔が近づいてくる

「俺は‥っ」

目と口をぎゅっとつむった

‥相川?

頭ポンポン♪と叩かれた

「らしくねーぞバカ(笑)ほら行くぞ♪」

できる訳ねーだろ‥
お前は日高君の物なんだぞ‥

「鮫島‥」

また俺の腕引っ張った相川

「何?まだ抱きしめてほしいのか?(笑)」

俺は冗談で言った

赤い顔した相川が俯き加減で小さな声を俺に向けた

「鮫島には‥世話んなってるし‥キスぐらいなら別に‥していいぞ‥」

キスぐらいならって本気か?

「俺がキスだけで止められると思ってんの?」

「そうじゃない‥けど‥‥したいなら‥していいぞ‥」

もぞもぞして言うな襲うぞっ

「わかったから行くぞ‥」

ここまで言ったのに俺に何もしない鮫島

「しなくて‥いいのかよ‥」

「だから何?」

だんだん苛ついてきた俺

「だから‥キス」

「そんなにされたいのかよ俺に?」

鮫島が近寄ってきて洗面台に押さえこまれた俺

腰が縁に食い込んで痛いっ

「キスしてやるから‥目閉じろよ」

これは世話んなったお礼だ!
鮫島がしたいんだ!俺がしたい訳じゃない
そう思いぎゅっと目をつむった

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