無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

｢あっ!?｣

俺は日高の好きなﾏﾛﾆｰを用意しながらすっかり忘れていた

｢取ってきてあげるよ日高君待っててね♪｣

俺が行くからっ

立ち上がろうとすると日高に睨まれた

｢持ってきたよ♪入れてあげるね♪｣

ﾏﾛﾆｰが鍋に入って嬉しそうに喜んだ日高がまた俺を睨んだ

｢なっなんだよっ｣

｢橘さんは優しいね～♪｣

｢俺が!｣

｢何？｣

冷たい視線で見られると何も言えなくなってしまう俺

けど用意したのは俺だ！

また誤解されたまま喧嘩になるのは避けたい

｢日高！俺が｣

｢日高君遥香さんと知り合いだったんだね♪｣


｢あ‥それは‥｣

そういや俺も知らねー

｢遥香って誰だよ？｣

２人から聞かれAV男優って先輩が知ったらどうゆう事だよ!?ってまた話がややこしくなるだろな‥
どうしよう‥

｢お待たせ～♪｣

ニコニコ笑顔の鮫島先輩が戻ってきた

｢どうした？日高君？｣

｢え‥いや‥｣

日高君が固まっていた

｢湯豆腐食おうぜ♪おっﾏﾛﾆｰ入ってんじゃん♪｣

鮫島先輩が座って俺が楽しみにしていたﾏﾛﾆｰを一番初めに器に取った

｢鮫島!それは日高が楽しみにっ｣

｢いいよ先輩(笑)俺豆腐もらうから‥橘さんまたﾏﾛﾆｰ入れてくれる？♪｣

｢いいよ♪｣

｢そういや鮫島遥香って人知ってるか?｣

｢ぶほっ！ゲホッ！｣
鮫島先輩がﾏﾛﾆｰを吹き出した

｢お前汚いだろ!?何してんだよ！｣

｢なっちゃんがっいきなり言うからっゲホッゲホッ！｣

｢大丈夫？鮫島先輩？｣

目に涙ためた鮫島先輩が大丈夫だからって手を上げたから俺は豆腐を口にした

｢ッAVっ男優だっ｣


｢っゲホッ！ゲホッ！｣

日高が豆腐を吹き出した

｢お前まで何やってんだよ!?大丈夫か!?｣

先輩が俺の背中さすってくれたから俺は大丈夫って手を上げた

ｺｲﾂらやっぱ似てきてる…ってかAv男優って！

｢何でAV男優がいんだよ！？ふーふー♪｣

相川が日高君の豆腐をふーふーして冷まし始めた

｢なっちゃん‥それ‥｣

それ？

鮫島が俺の口元を見ながら言ったからふーふーしている事に気づかされた俺

｢これは違っ｣

鍋に返そうとしたら汚い！と怒られてしまった可哀想な豆腐

｢先輩‥ありがとう俺すごく幸せだよ｣

｢だから違っ｣

自分で食べようとしたらﾅﾝﾊﾟ野郎が