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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第29章 日高の禁欲生活

保健室は南校舎にあり職員室に行くには渡り廊下を歩いて行かなければなからなかった


渡り廊下を歩いているとグラウンドでサッカーの授業をしているのが見えた

「皆元気だな‥さて運ぶか♪」

私が歩こうとした時突風が吹いた

「うわっ!」

ビラビラビラッ♪

え‥‥‥!?

半分以上吹き飛んでしまった資料

「最悪‥」

私は一人飛んでしまった資料を拾っていると一人の生徒が手伝ってくれた


俺はサッカーの授業が終わって渡り廊下側に設置された蛇口で顔を洗っているとびっくりしたような声が聞こえた

歩いて行くと保険の河合先生が落ちた資料を拾っているのが見えた

「先生手伝うよ」

私に声をかけた生徒は金髪にピアスをした生徒だった

首にタオルをかけ濡れた前髪が妙に色っぽくスラッとした長い脚
男らしさを感じさせるモデルのような青年

「いっいいからっ君は授業に戻りなさい!」

「今授業終わったし♪先生一人じゃ大変でしょ?」

そう言って一緒に散らばった資料を集めてくれた

「日高ー?先行くぞ?」

資料を拾ってくれている生徒に呼びかける声がする

「君が日高君?」

資料を拾いながら

「あー悪りー♪先行ってて?そうだけど‥先生?」

真顔で言われると何だか恥ずかしくなってしまった私

その時!

「うわっ!?」

立ち上がろうとして自分の白衣を踏んずけてしまってよろめいた私

え‥‥‥?

「先生大丈夫かよ?おっちょこちょいだな(笑)」

日高君が私を抱きとめてくれていた

カーと赤くなる私の顔

「先生?」

「何でもないから離してくれっ!」

先生がよろめいたから危ないと思って抱きとめたら先生がまるで先輩みたいな反応をした

日高君からは爽やかな香水の匂いと男の汗臭さが混じった欲情をかき立てる匂いがした

「先生大丈夫じゃないじゃん?立てる?」

恥ずかしいっ
恥ずかしすぎる

ゆっくり私の身体を持ち上げてくれようとする日高君

「大丈夫だから‥ありがとう離してくれるかな…」

真っ赤な顔をした先生

離したらまたよろめきそうだったから俺は抱きしめてしまった

ぎゅっ!

いきなり?
こんな場所で‥

「日高君離して‥離せって日高!」

「先生?先輩みたいな事言わないでよ(笑)」

少し照れ臭そうにそう話す日高君

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