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先輩を見る俺

｢顔が赤くて‥いつもよりﾔｹに感じてて‥涙目です‥｣

｢なっちゃんは?｣

日高に夢中で日高に助けてほしくて鮫島の声が入ってこなかった

｢なっちゃん?｣

相川は日高君に腕をまわしてずっと日高君を火照った顔で見つめていた

｢先輩？どんな感じ？｣

え‥‥どんな感じって

｢‥気持ち‥いい｣

気持ちいいと先輩が言った

追いつめられないと言わない先輩が気持ちいいと言った

｢まだ首筋にｷｽしただけだよ？なっちゃん?｣

そういえば俺首筋にｷｽしただけだった

《相川のﾔﾂ興奮してるだけか？》

｢続けて｣

鮫島先輩が言ってきた

｢先輩‥｣

ﾁｭ‥ﾁｭ‥ ペロｯ

｢ひはあん！ああっ｣
首筋に軽くｷｽをして舐めただけなのに先輩が身体をのけぞらせた

俺はもう限界だった
｢先輩！好き！好き！｣

激しく先輩の首筋にｷｽを落とし服を捲り上げ胸のかわいい突起物を指で摘まんでは転がした

｢いやんあっうああぁあ！日高っいはあん｣

首にまわした先輩の腕に力が入る

｢先輩‥先輩‥｣

俺が先輩の胸を愛撫しようとした時先輩が

｢日高‥きて｣

日高‥きてと先輩が言った

日高‥好き
日高が好きだから求めてしまう日高の心が身体が納得するまで何度でも好きだから応えてしまうって事を俺はわかった

｢先輩‥｣

余りにもびっくりしすぎて固まってしまった俺を首にかけた腕で引き寄せた先輩がｷｽをしてきた

｢んうんっふぇんぱいんうんっううんっ｣

激しい激しいｷｽだった

｢はい！やめて｣

鮫島先輩がいいところでやめてと言ってきた

｢何で？!｣

俺はつい何で？と言ってしまった

先輩から『きて』なんて言われた事なかったからﾁｬﾝｽだったのに！

鮫島先輩が近づいてきた

｢なっちゃんわかった？｣

優しく先輩にそう言った

俺の首に腕をまわしたままの先輩が小さく頷いた

｢何の事ですか？｣

俺はわからないから聞いた

｢じゃ俺帰るから｣

手を振って帰ろうとする鮫島先輩

全く意味がわからない

｢鮫島先輩!?｣

俺は鮫島先輩を引き止めた

｢これは?｣

｢なっちゃんに聞いて♪なっちゃんちゃんと言うんだよ？!｣

｢先輩？｣

俺は先輩を見た

小さく｢うるさい‥｣
と先輩が言うと鮫島先輩は帰って行った