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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第21章 なんで‥

《え?先輩‥‥‥‥何してんだよ‥‥?》

「お前ってさ…(笑)」

日高に似てるなって言おうとしてやめた

「なんだよ?」

「何でもねーよ食べようぜ‥」

カツカレー食ってると鮫島がちらちらこっちを見てくる

「なんだよ?」

スッと伸びてきた指
ピト♪

「なっちゃんこそついてたカレー(笑)」

そのまま指を舐めやがった

「お前なー?」

ガタンッ!!

その時椅子が倒れるものすごい音が鳴り響いた

「‥‥え‥‥?」

日高がすごい怖い顔して睨んでいた

「いや‥これは違‥‥‥」

俺はそう言いながら思わず立ち上がった

「なっちゃん?どうしたんだよ?」

相川がずっと見てる視線の先を俺も見た


ゾクッとした

すっげーオーラを放つそいつは日高君だとすぐにわかった

俺も立ち上がって日高君に声をかけようとした時

「‥‥‥‥くそっ」

小さく聞こえた日高君の捨て台詞

ズカズカ歩いて去って行く彼の周りの生徒達が彼の通る道を作った

怖えー‥

そう思っていると相川が

「‥‥‥鮫島食おう‥」

え?

「大丈夫‥なのか?」

俺は今日高を追いかけても余計日高を怒らすだけだと思ってそのままにしてしまった


キーンコーン♪カーンコーン♪
キーンコーン♪カーンコーン♪

日高怒ってたな‥

どうするかな‥

「‥‥‥‥‥」

相川をずっと見ていたらすごく悩んでいるみたいだった

「どうした?」

いきなり話しかけたら相川がびっくりしてこっちを向いた

「何!?」

いや‥何って‥

「学食のヤツあれ日高君だよな‥」

悲しそうな顔する相川

「何かマズったのかな?」

マズったのかなって‥マズかったよな‥たぶん‥

「いや‥別に‥」

そう言うと相川がまた黒板を見た

けど‥黒板を見ていないように感じた









俺は屋上に来ていた
スー‥ハー‥ッ

久しぶりに吸うタバコ
先輩がアイツのほっぺたに触っていた

アイツも先輩のほっぺたに触っていた

何か嫌な気持ちにどんどんなっていく

2人の関係ってなんなんだ!?

「‥‥くそっ!!」

吸っていたタバコを投げ捨て屋上を後にした

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